話を聞くこと【人を動かす】
「雄弁は銀、沈黙は金」
こんな言葉が、ユダヤのことわざにある。
雄弁に語る姿は人を熱狂させ導くことができるが、沈黙にはそれ以上の価値があるという。
プラトンは、より「沈黙」に重きをおいて、以下のように述べた。
「賢者は、話すべきことがあるから、口を開く。 愚者は、話さずにはいられないから、口を開く。」
これを踏まえると、理想の姿とは「話を聞くことで、語ること」だ。
どういうことか。
そもそも、語る必要があるときのほとんどは、誰かに行動して欲しいときだ。
そして、人が動くきっかけの多くは「自身で気づいた」ときである。
こちらが語り、伝えることで動いてもらうよりも、本人が気づいて能動的に動いてくれる方が、お互いに気持ちもいい。
したがって、「最適な相づちや質問を、そのつど選択できること」こそが、「沈黙」の正体であり「金」なのである。
明日からは、「口」の2倍もある「耳」を、有効活用してみてはどうだろうか。
- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博
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